【国家資格】指定自動車教習所指導員とは?

指導員資格について

指定自動車教習所の指導員を認定する国家資格です。
もちろん指定自動車教習所に所属せずに、この資格を取得することも可能ですが、ほとんどの指導員は指定自動車教習所に職員として入所した後、教習所内での指導を受けてから資格取得に臨むケースが多いようです。
技能・学科の教習を行う「教習指導員」と、その上のランクの、技能検定を行う「技能検定員」の2種類の資格があり、指定自動車教習所には両方の資格取得者を置くことが義務付けられています。
実際には教習指導員の資格を取得した人はのちに技能検定員の資格を取得することが多く、技能検定員は教習指導員を兼任している場合がほとんどです。
なお、運転免許とは違い、車種ごとに教習指導員と技能検定員の資格を取得する必要があり、全車種の教習や技能検定を行う指導員になるには、11車種×2の資格者証(2017年3月12日現在)が求められます。

キャリアステップについて

指導員資格を取得するまで、資格取得後のキャリアステップ

指導員に期待すること

指定自動車教習所指導員という仕事はどのようなものか?期待することはなにか?茨城けんなん自動車学校の田々邊 正寛校長にうかがいました。

少子高齢化や若者の自動車離れなどを背景に、自動車教習所の入校者数は減少傾向にあります。とはいえ、地方では、車がなければ生活も就職も難しいのが現実。お客様は確実にいます。
その中で選ばれる教習所になるために必要なのは、お客様ニーズに応えること。そのため、当教習所では、免許の新規取得者だけでなく、企業向けの安全運転教習や高齢者・幼稚園児向けの交通安全教育など、幅広いプランを揃えています。
加えて重要になるのが、指導員の質の高さです。求められるのは、初めて運転に挑戦するお客様の不安な気持ちに寄り添う指導力。また、時代の変化に伴い変わるお客様ニーズにどう応えていくか、それを想像し提案できる力。
簡単な仕事ではありませんが、努力・工夫を重ねて教習を行うたびにお客様に感謝される、とてもやりがいのある仕事です。また、住み慣れた場所で働けるのも魅力。自動車運転を通じて社会貢献したいという人にぜひ興味を持っていただきたいですね。